日本社会文学会

Association for Japanese Social Literature

*機関誌『社会文学』総目次  (第11~20号)
  
※各号在庫有り。購入を希望される方は、『社会文学』販売元・不二出版へお問い合わせ下さい。
  
*   第一一号 特集〈ジェンダーの探求〉   (97年6月刊 )
 
『ウォーレン夫人の職業』(B・ショー)と『青鞜』江種 満子
反逆の歴史―『女坂』を読む千種 K・スティーブン
フェミニズム批評の未来水田 宗子
〝構成された性〟金井 淑子
素人からの提言坂本 育雄
『フランケンシュタイン』と男性テクノロジー批判高良留美子
差異と連帯を考える―二つの体験から得た知見小林富久子
女の一人称―樋口一葉藪  禎子
家族の残照―菊池寛「父帰る」論井上 理恵
母と娘と「婿」の物語―『伸子』を読みなおす北田 幸恵
「言葉」への懐疑―李良枝「由煕」の世界岡野 幸江
フェミニズム批評についての感想西垣  勤
世界フェミニズム事情河原崎やす子/湯浅雅子/岡真理/
元木淳子/李修京
[創作]詩 光の木渡辺みえこ
安部公房―反共同体の文学山田 博光
自由主義者の天皇制認識と知識人の苦悩矢崎  彰
[書評]
岩淵宏子著『宮本百合子』沼沢 和子
田中実著『小説の力』綾目 広治
*   第一二号 特集〈第二次世界大戦と文学者〉   (98年6月刊 )
 
劇場としての戦争文学山岸  嵩
上田広試論―『建設戦記』前後田中 單之
「麦と兵隊」ノート―火野葦平の見たものは倉本 幸弘
神保光太郎の戦争体験森田  進
支那趣味愛好者―佐藤春夫周  海林
田村泰次郎論原  仁司
時代に翻弄された里村欣三大﨑 哲人
宮柊二における戦争詠の軌跡内野 光子
[掌論]冨士田元彦/中澤千磨夫/茅原健/
山田博光/飯野正仁/藤田富士男
藤村『東方の門』をめぐる問題平林  一
中野重治のレーニン論綾目 広治
体験的プロレタリア詩運動伊藤 信吉
[書評]
深江浩著『漱石の二〇世紀』吉田 正信
村上林造著『土の文学―長塚節・芥川龍之介』中尾  務
小林裕子著『佐多稲子―体験と時間』岩淵 宏子
*   第一三号 特集〈ポストコロニアリズムへの視点〉   (99年6月刊 )
 
特集「ポストコロニアリズムへの視点」について高橋 敏夫
「植民地」の憂鬱―埴谷雄高と楊逵川村  湊
アイヌの問題神谷 忠孝
『ノルウェイの森』―視線の占有によるレズビアニズムの棄却渡辺みえこ
日本文化の暴力と差別―「忠臣蔵」の解体へ大越 愛子
新世紀立枯れの光景―「同和」をめぐる攻防塩見鮮一郎
アメリカにおけるオキナワ文学研究の現状本浜 秀彦
動いていく演劇『吼えろ支那』田中 益三
日本・ビキニ・アメリカ島田 興生
日台シンポジウム「近代日本と台湾」傍聴記山田 博光
台湾の傷痕―第一回日台シンポジウムの報告と新聞の反響西田  勝
一台湾老朽作家の告白葉石涛 西田勝・訳
[投稿]
伊藤永之介と新山新太郎―未発表書簡群からの考察高橋 秀晴
『乳房の悲しみ』論―変容する〈母性〉小林美恵子
[書評]
田中邦夫著『二葉亭四迷『浮雲』の成立』槇林 滉二
前田角蔵著『文学の中の他者』服部 康喜
新フェミニズムの会編『『青鞜』を読む』根岸 泰子
竹内栄美子著『中野重治〈書く〉ことの倫理』西田  毅
*   第一四号 特集〈中野重治〉   (00年6月刊 )
 
遠望雑感―最近のいくつかの中野研究書にふれて磯貝 英夫
「雨の降る品川駅」から「五勺の酒」へ綾目 広治
中野重治の「中国の旅」島村  輝
民族尊重とインターナショナル古江 研也
中国の国民戦争への参画小林 広一
中野重治と演劇・一面祖父江昭二
M・シルババーグ『中野重治とモダン・マルクス主義』を読む深江  浩
中野重治と「音楽」小川 重明
晩年の芥川龍之介その側面―中野重治との関わりで丸山 珪一
中野重治研究の現在―資料と書誌から竹内栄美子
中野重治と朝鮮大牧冨士夫
中野重治の多面性栗栖  継
中野重治のレーニン石堂 清倫
「驢馬」の関係性と重治のジェンダー田中 光子
中野重治の国会議員活動断章荒木  傳
閉域に置かれた言葉―中野重治と敗戦期検閲横手 一彦
[書評]
綾目広治著『脱=文学研究』安野 一之
井上理恵著『近代演劇の扉をあける』小倉  斉
坂本育雄著『近代日本作家の成立』椿井 里子
島村輝著『臨界の近代日本文学』沼沢 和子
[自由論文]
堕胎・インセスト・「女の力」中山 和子
伊藤信吉論―もう一人の詩人の誕生東谷  篤
[資料紹介]『文芸戦線』系の空白期大﨑 哲人
*   第一五号 特集〈「女」と行為主体(エイジェンシー)〉   (01年6月刊 )
 
[巻頭言]〈社会〉という海へ
[対談]20世紀から21世紀へ林京子/川村湊
私はいた、いまいる、今後もいるだろう!池田 浩士
譲原昌子『朔北の闘い』考格清久美子
従軍女性作家―吉屋信子を中心に神谷 忠孝
歴史のトラウマ―大田洋子論菅本 康之
森崎和江への一視点・覚え書谷口 絹枝
表象としての〈水俣病〉―石牟礼道子の世界岩淵 宏子
住井すゑと『橋のない川』にみる性差別鬼頭 七美
〈宙吊り〉のアイデンティティ―柳美里試論西田 りか
[展望]
グローバル化とフェミニズム外岡 尚美
「従軍慰安婦」と日本のフェミニズム北田 幸恵
[自由論文]『うもれ木』にみる〈国民〉の実態橋本のぞみ
[書評]
平林一著『島崎藤村/文明論的考察』藪  禎子
杉野要吉編著『交争する中国文学と日本文学』田中 益三
槇林滉二著作集Ⅰ『北村透谷研究』橋詰 静子
*   第一六号 特集〈読むことの倫理〉   (01年12月刊)
 
[巻頭言]消えたコーヒーカップ田中  実
〈終わった時代〉の「読むこと」と「倫理」前田 雅之
読むことの倫理における〈絶対〉と〈相対〉小澤 勝美
読むことの危機宇波  彰
原爆体験から記憶の文学へ小林 孝吉
村上春樹文学、最後の一人称渡辺みえこ
すでに戦争ははじまっていた高橋 敏夫
「セメント樽の中の手紙」をめぐって神谷 忠孝
問い掛けるテクストと読者の〈応答責任〉大石 直記
文学という〈毒の力〉馬場 重行
教育における〈読み〉の倫理田近 洵一
文学作品の研究的読みと文学教材の読み方渋谷  孝
母語教育の一つの可能性に向けて難波 博孝
文学教育の〈場〉にユートピアを求めて村上 呂里
読むことの「倫理」―R・バルトと森有正富岡幸一郎
[書評]
井上理恵他編『20世紀のベストセラーを読み解く』小林 裕子
岩淵宏子他編『宮本百合子の時空』吉田 司雄
髙木まさき著『「他者」を発見する国語の授業』佐野 正俊
[自由論文]新しき村論争再考西山  拓
*   第一七号 特集〈海峡〉   (02年8月刊 )
 
[Ⅰ 海峡を読む]
海峡を行き交うもの、途絶するもの田中 益三
戦後日本の満洲ネットワーク 引揚げ文化人を中心に西原 和海
波のかなたに―満洲渡りの詩人たち猪野  睦
宮澤賢治「青森挽歌」論―創造的な越境の試み片山 晴夫
トカラ列島のトポロジー松下 博文
海峡から読む韓国の近代文学申  寅燮
植民地台湾に見る女性像姚  巧梅
朝鮮戦争と日本文学―「記念碑」「玄海灘」「風媒花」伊豆 利彦
[Ⅱ 海/陸の構図]
クシュンコタン・大泊・コルサコフ井澗  裕
海峡という思想―内田吐夢『飢餓海峡』を中心に中澤千磨夫
運命を分かつ海峡嶋村 初吉
時を響き渡る―アジアの青銅楽器田村  史
[詩・エッセイ]
台湾の夜明け川原よしひさ
華麗なる加齢の詩―長谷川龍生詩集『立眠』随想最匠 展子
[自由論文]「沖縄」の創造と包摂一木  順
[往復書簡]沖縄の現在―日本復帰三十年を考える屋嘉比収×岡本恵徳
[書評]
最匠展子著『絶章』浦田 義和
西田毅著『近代日本のアポリア』前田 角蔵
黒古一夫著『小田実「タダの人」の思想と文学』古江 研也
坂本育雄著『評伝 廣津和郎』古閑  章
高橋正著『西園寺公望と明治の文人たち』中村 青史
*   第一八号 小特集〈文学へどう向き合うか〉   (03年1月刊 )
 
『行人』の「女景清の逸話」佐々木亜紀子
新興教育運動における文学の役割古家 敏亮
〈敗北〉のむこう―伊藤信吉と転向東谷  篤
石川三四郎の「社会文芸」の試み西山  拓
安部公房の政治的理念に関する論攷米岡 幹夫
遠藤周作『海の沈黙』の位相内藤 寿子
[小特集〈文学へどう向き合うか〉]
文学を研究すること竹内栄美子
美大生、シナリオを書く島村  輝
標本の「知」か、生きる「知」か平野 栄久
意識の劇から関係の劇へ前田 角蔵
戦記を取り込んだ文学研究平岡 敏夫
「歴史と文学」のために成田 龍一
文学の「原理主義」田中  実
[書評]
成田龍一著『〈歴史〉はいかに語られるか』杉浦  晋
田中実ほか編『文学の力×教材の力 理論編』沢  豊彦
永渕朋枝著『北村透谷「文学」・恋愛・キリスト教』川崎  司
岡野幸江ほか編『売買春と日本文学』小野沢あかね
[資料紹介]
黒島傳治「帯皮」(新資料発掘)須田 久美
同人雑誌『三人』復刻について山田 博光
*   第一九号〈特集 幻想としての〈地方〉〉   (03年9月刊 )
 
幻想としての「地方」松原 新一
演技空間への旅―井伏鱒二の〈田舎〉前田 貞昭
可能性としての津軽河西 英道
葉山嘉樹と〈地方〉小正路淑泰
宮地嘉六―〈故郷〉への幻視大和田 茂
三好十郎における〈地方〉の意味田中 單之
『党生活者』に構造化された「東京」と「細胞」の主体性問題篠原 昌彦
黒島伝治『電報』と農村における学歴取得の意味安藤 義道
『種蒔く人』の「土崎版」と伊藤永之介北条 常久
中村地平と台湾―「熱帯柳の種子」をめぐって岡林  稔
大正期「南洋」論の展開―鶴見祐輔と芥川龍之介土屋  忍
米国軍政下沖縄の文学―詩と戦記浦田 義和
[エッセイ]「一国学会主義」の超克をめざす平野 栄久
[自由論文]教科構造論としての〈文学科独立論〉考幸田 国広
[書評]
伊藤忠著『作品と歴史の通路を求めて』古閑  章
小澤勝美著『小田原と北村透谷』綾目 広治
山崎正純著『戦後〈在日〉文学論』小林 孝吉
杉野要吉著『ある批評家の肖像 平野謙の〈戦中・戦後〉』古江 研也
渡辺房男著『われ沽券にかかわらず』その他横手 一彦
川端俊英著『「破戒」と人権』髙口 智史
*   第二〇号 特集〈二つの「帝国」の狭間で〉   (04年6月刊 )
 
[Ⅰ 帝国主義と「帝国」]
〈帝国〉が来る前の日平井  玄
韓国の反帝国主義文学と二十一世紀の新帝国主義呉  英珍
戦争の影―「東京物語」から「東京ノート」へ井上 理恵
[Ⅱ 『文芸戦線』80周年]
前田河廣一郎―アプトン・シンクレア移入の面から中田 幸子
里村欣三「苦力頭の表情」の世界須田 久美
北辺の植民地抵抗小史横手 一彦
岩藤雪夫試論―『賃銀奴隷宣言』をめぐって祖父江昭二
『文芸戦線』時代の平林たい子中山 和子
作家伊藤永之介の誕生高橋 秀晴
『文芸戦線』における朝鮮人作家・金煕明李  修京
若杉鳥子―そのプロレタリア文学への途林  幸雄
[座談会]『文芸戦線』創刊80周年池田浩士・小正路淑泰・祖父江昭二
『文芸戦線』の歴史
[エッセイ]海外の日本文学研究・国際交流平野 栄久
[自由論文]
武田泰淳と現代中国の知識人郭   偉
梅崎春生「ボロ家の春秋」論高木 伸幸
有島武郎と「平民農場」北村  巌
芥川龍之介『将軍』解析辻  吉祥
[書評]
深江浩著『二つの「戦争と平和」論』坂本 育雄
北条常久著『橋のない川 住井すゑの生涯』大和田 茂
小林孝吉著『記憶と文学』本浜 秀彦
杉野要吉著『わが「文学史」講義』田中  実
山泉進著『平民社の時代』志村 正昭

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